院長ブログ
おねしょ
- 2015年06月10日 14:28
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川越インタークリニックの院長杉本です。
川越市で泌尿器科、小児泌尿器科、皮膚科、一般内科を標榜するクリニックです。
今回は《おねしょ》についてです。
おねしょは医学的に夜尿症といいます。
オムツが取れるのには個人差がありますが、昼間のオムツがとれてから夜間のオムツが取れます。一般的には5歳頃までには排尿習慣が自立するといわれ、それ以降にオムツが取れないと夜尿症となります。世界的にみても治療は6歳から行われています。一方で夜尿症は自然に治る傾向があるため、治療が必要ないと考える人がいます。また医師のなかにも依然自然経過を見守るという考える先生もいるようです。しかしながら、近年夜尿症は子どもの自尊心を低下させ、さらに家族の生活の質を低下させるとの報告が支持され、国内外の夜尿症学会では治療開始が6歳からとされています。夜間のみならず、昼にも尿漏れがある場合には隠れた尿路奇形が見つかることも少なくありませんので、6歳未満でも昼間のもれがある場合は早めの受診をお勧めします。
夜尿症の原因は、膀胱の大きさが年齢相当よりも小さいこと、夜間睡眠中の尿量が多いこと、またその両方の原因があることも少なくありません。またその両方が正常でも睡眠覚醒の異常が原因である場合があります。
夜尿症の治療としては規則正しい生活リズムを確立することが大切です。薬物治療やアラーム療法も行います。治療の介入でほとんどの夜尿症が治りますが、時間と根気が必要です。修学旅行前に駆け込み受診をされる方も多いのですが、完全に治療から離脱するためには1年前頃からの治療をお勧めします。
埼玉県川越市の泌尿器科 川越インタークリニック
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